深セン著作権金賞
第5回深セン著作権金賞授賞式を開催
広東省著作権局、深セン市市場監督管理局(知的財産権局)および関連部門の支持と指導のもとで、深セン新聞集団、深セン放送映画テレビ集団、深セン市著作権協会、深セン新聞網が合同で主催する第5回「深セン著作権金賞」の選考会が閉幕した。2016年12月9日には博林ノボテルホテルで授賞式が行われた。今回の授賞イベントに出席した指導者には、国家著作権局著作権管理司副司長の湯兆志氏、広東省著作権局副局長の陳春懐氏、深セン広電集団編集長の蘇会軍氏、深セン新聞集団の党組副書記兼副社長兼総経理の王躍軍氏、ならびに深セン市文聯副主席の林亮氏が含まれるほか、深セン市市場監督管理局、社会組織管理局、深セン仲裁委員会、中国音楽著作権協会、広州市著作権協会、仏山市著作権保護協会の主要指導者、深セン市司法界、創意文化産業、深セン市著作権協会の会員機関の関係者200名近くが出席した。
第5回著作権金賞の選考では、文化創意産業と著作権の創造、運用、保護と管理に立脚して賞を設定し、「著作権作品金賞」、「著作権運用金賞」、「著作権保護金賞」、「優秀著作権エージェント賞」、「年間著作権登録トップ賞」および「年間ソフトウェア正規化モデル企業賞」など6項目計30の賞を選出し、著作権分野において卓越した業績を上げた代表者を表彰、激励した。
今回の受賞作品『祖国、私的愛恋』は、作詞を唐躍生さんが、作曲と歌は姚貝娜さんが担当。同曲は主旋律の楽曲であるが、作者の祖国を懐かしむ気持ちが描かれており、繊細で真摯、かつ豊かな情感が感じられる。さらに姚さんの歌声により何とも言えない深みが添えられ、心震わす自然な音を作り出している。唐さんは詩人、脚本家、著名な作詞家である。また、深セン市音楽家協会理事、中国音楽家協会会員、中国音楽文学学会理事、中国流行音楽学会理事でもある。2007年には第6回「金鐘賞」の第1回流行音楽コンクールで審査員推薦による唯一の優秀作品賞を受賞している。書籍『中国書画芸術的経済学的視野』は魏達志さんの作品である。魏さんは深セン大学産業経済研究センター主任、経済学院教授、中国経済特区研究センター教授であり、書画芸術に対しても独特な見解を持っている。本書の内容は豊かで多岐にわたっており、一般的な芸術市場に対する研究とは違い、中国の書画芸術と経済学について専門的に研究した実験的な書物である。また、経済学的な視座から書画芸術を研究した我が国初の系統的著作とも評価されている。このほか、今回の映画部門の受賞作には、華強アニメの『熊出没之春日対対掽』、前海拉瓦アニメの『爆笑虫子』、広電集団の映像番組『第一現場』、『直播港澳台』、ユニバーサルデジタルの『聡明的順溜之雄鷹小子』などが並んだ。欒立銀さんが制作した『猴你来』彫刻シリーズの干支をモチーフにした作品は機知に富み、粘り強さがあり、芸術性の高さが感じられた。
この他にも、「優秀著作権エージェント賞」、「年間著作権登録トップ賞」が贈られた。その主旨は、著作権の運用、保護の専門人材育成の重要性を際立たせ、さらに長期にわたって著作権の保護と運用に積極的な貢献を果たした企業と個人に対し、これを肯定、奨励することにある。また、企業の著作権保護、著作権管理システムの構築を後押しする狙いがある。
今回のイベントは2016年9月20日に正式にスタートし、深セン著作権協会のモバイルアプリを利用して、会員と社会各界に広く知らせ、協会の公式サイト、電子メール、WeChatの交流プラットフォームやタイムラインを通じて、申請情報や資料を募集した。さらに、業界組織と機関による推薦を経て、最終的に組織委員会が有名な学者、業界の専門家、専門機関の代表を招いて専門家グループを立ち上げ、独立、公正、客観的という原則のもと、今回のコンクールへの参加作品と事業体に対して審査した。これにより、今回の「深セン著作権金賞」の活動の影響力が一層増すこととなった。
「深セン著作権金賞」の選考活動の実施はすでに深セン著作権産業のブランドとなり、産業の発展を促進する上で重要な牽引役となっている。著作権の創造、運用、保護と管理の各分野で先進的な模範例を発掘し、それを表彰・宣伝し、企業が著作権運用と保護のための長期的で効果のあるメカニズムを構築することを奨励している。イノベーション型都市である深センにとって、イノベーション促進とその成果の保護の奨励、政府の著作権産業に対する関心とサポート、著作権産業従業者が各分野でより良い業績を上げることは不可欠である。深セン市の著作権事業に一層の輝きを添えるためにも、社会全体が著作権を重視、保護しなければならず、そうすることで深センの著作権産業は必ずや市のイノベーション文化建設において重要な役割を果たしていくものと信じている。