深セン著作権金賞
第6回深セン著作権金賞の授賞式典が成功裏に閉幕
第6回「深セン著作権金賞」授賞式が、2018年1月17日に雅昌芸術センターで開催された。今回の著作権金賞は、深セン市著作権協会、深セン新聞集団、深セン放送映画テレビ集団、雅昌文化集団による共催で、「作品賞」、「運用賞」、「保護賞」、「優秀著作権エージェント賞」、「年間著作権登録トップ賞」、および「年間著作権産業新鋭企業賞」の6項目計29の賞が設置された。
琺瑯彩『集賢瓷』酒具
今回の受賞作品には国家級のコレクションも含まれている。中でも「集賢磁」の陶磁器デザインは、深セン市斯達高瓷芸有限公司が独自に研究・開発、製作したものである。このシリーズは2017年の「一帯一路」国際協力フォーラムで習近平主席など30カ国の元首が使った会議用磁器である。「集賢瓷器」は斯達高琺瑯彩瓷という最新の製法を取り入れ、現代の陶磁器装飾芸術の最高レベルを示している。同年7月、『集賢磁』は国家博物館に収蔵された。また、国瓷永豊源社が製作した陶瓷花面デザイン西湖牡丹シリーズの作品は、2016年に杭州で開催されたG20サミットで、「西湖藍筋嚢富貴牡丹図」シリーズの食器として、サミットの夫人レセプション用に指定され、20ヵ国からなる夫人団の高い称賛を得た。深センはそのデザインで国家級の最重要会議用磁器を供給するという栄誉ある任務を勝ち取った。「深センのデザイン、中国の要素、世界の言語、手の込んだ工程」を誇る国際要人宴会用の食器として、本作品は中国磁器のトップレベルの製造技術と文化風格を世界に示し、磁器(china)を中国の代名詞として世界に広げつつある。
映画作品では激しい競争が繰り広げられたが、最終的に選出されたのは、深セン放送映画テレビ集団の『年代秀』、『軍情直播間』、深セン市ユニバーサルデジタル映画テレビ文化有限公司の『聡明的順溜之特殊任務』、「湾湾」アニメキャラクターの原子力発電科学普及文化作品、『魔鬼猫』2016奥運会国家代表隊造型シリーズである。
このうち、『熊出没・奇幻空間』は広東省の「五つの一工程」賞を受賞した。作品は思想性、娯楽性、芸術性を兼ね備えており、「SF冒険+タイムトラベル」を題材としている。また、国内で初となる実写化を試み、国産アニメ映画の技術的飛躍を実現した。キャラクターの心理的な変化と成長を通して、夢を追い続けることの大変さを描き出し、人が自らを振り返るような効果も与えた。粘り強さと度胸、知恵、前進すること、団結、助け合いなどを謳っている。興行収入は5憶2,300万人民元であった。このことは、ファミリー向け映画は頭打ちであるという業界の共通認識を覆し、同時期に上映された映画の中で評価が最も高い国産映画となった。すでにブルガリア、トルコ、ラテンアメリカ地域でも上映されており、中国アニメの国際的ブランド影響力は絶えず拡大している。
『軍情直播間』は、その斬新で深みがあり、多角的で客観的な解釈が可能であることから、国内外の視聴者から高い評価を受け、視聴率と普及率が大幅に上昇し、一躍全国区の軍事番組となった。さらに、人民解放軍が指定する「強軍の物語を伝える」対外宣伝用媒体となっている。
『聡明的順溜之特殊任務』は、中国人民解放軍が歩んできた90年間の歴史を背景に、順溜、尚誉、高超らの特殊部隊の隊員たちが、命を受けて特殊任務を完了する物語である。劇中で彼らはタイムトラベルをし、歴史を学ぶことで、平和な生活を送れることのありがたみを知る。本作品はすでに中央子供チャンネル、炫動、KAKUなどのアニメチャンネルと各省級地市級の100余りのテレビ局で放送されている。さらに、「八一建軍節」の頃には、広東省各地の市県級のテレビ局で一斉に放送していた。順溜シリーズの派生作品は10数項目・100本を超える数に上り、目下、唯一の軍隊教育用アニメとなっている。
著作権の価値は授権と運用に体現される。第6回深セン著作権金賞運用賞は、著作権リソースを積極的に利用し、様々な手法を用いて、著作権作品の発行と普及を促進し、作品の市場価値を具現化し、著作権の産業チェーンを形成し、大きな社会的、経済的効果を生んだ個人、企業、事業体を奨励するものである。受賞作品は以下のとおり。深セン市ユニバーサルデジタル映画テレビ文化有限公司の3Dアニメ映画『玩具奇兵』、華強方特(深セン)アニメ有限公司の子供時代版『熊出没』のキャラクターイメージ、深セン放送映画テレビ集団の『食客準備』シリーズ作品、深セン市芬雅特芸術品有限公司の『雲兮若霧総合材料装飾画』、深セン市原力アニメ文化発展有限公司の『可楽皮蛋』。
この他、「優秀著作権エージェント賞」は、深セン放送映画テレビ集団の王辛哲さん、深セン市菁優智慧教育股份有限公司の唐敏さん、深セン市金立通信設備有限公司の田帥さん、前海拉瓦アニメ(深セン)有限公司の文東敦さん、深セン市原力アニメ文化発展有限公司の何鉅宇さんら5名からなるベテラン著作権従事者に贈られた。同賞は、著作権の運用や保護に携わる専門人材を育成することの重要性をより明確にし、著作権の保護と運用に長期にわたり関心を寄せてきた企業や個人が果たす積極的な役割を認め、激励することを目的としており、企業の著作権保護、著作権管理システムの構築などを推進する上でも積極的な役割を果たしている。
「年間著作権登録トップ賞」および「年間ソフトウェア正規化モデル企業賞」の計4点の賞は、これらの分野で優れた業績を上げた企業の代表を表彰、奨励するものである。
省著作権局陳春懐副局長の挨拶
今回の授賞式は中国著作権協会、広東省著作権局、深セン市市場監督管理局(知的財産権局)、および関連部門からも非常に重視されており、広東省著作権局の陳春懐副局長が挨拶を行い、中国著作権協会の孫悦秘書長、中国著作権協会芸術委員会秦博秘書長、深セン新聞集団の白俊仁副総経理、深セン仲裁委員会、香港特別行政区の香港国際映画協会、国際創意、および科学技術総会の主要指導者、深セン市司法界、創意文化産業、深セン市著作権協会の会員機関の関係者200名近くが授賞式に出席した。
指導者と来賓の記念写真
授賞式の様子